社労士池原の労務管理日誌

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zoom RSS ダブルワークで通算して週7日勤務した場合、1日は休日労働となるか?

<<   作成日時 : 2015/11/07 17:23   >>

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【ご相談】
 当社では、日曜日のみ勤務していただく仕事を時給1000円で求人公募しました。先日、これに応募されたAさんの採用面接をしましたが、その際、Aさんは、月曜から土曜までは他の会社で1日5時間パートをしているので、日曜日の勤務は休日出勤となり休日割増(35%割増)として時給1350円とならないかと質問されました。
日曜日の時給は1350円にしないといけないのでしょうか?

【私からの回答】
 労働時間については、たとえば同じ会社のA支店とB支店というように複数の場所で働いている場合、労働基準法第38条第1項では、「労働時間は、事業を異にする場合においても、労働時間に関する規定の適用については通算する」と定められており、労働時間は通算することになります。
 また、違う会社で勤務する場合も含まれるとの行政通達も出されています(昭和23.5.14基発第769号)。
 このように通算した場合は、時間外労働となる時間に勤務させた事業主に時間外割増賃金の支払義務が生じることになります(昭和23.10.14基収第2117号)。
 もっとも、これらの規定は、他の会社で何時間勤務しているかということを会社が把握している場合に適用され、事業主が自社の労働者が他の会社で何時間働いているかを知らなければ割増賃金を支払っていなくとも労働基準法違反となりません。そして、通常は、他の会社で何時間アルバイトしているかということを正確に知ることはできませんので、上記の規定が事実上適用されるケースは、同じ経営母体であるグループ会社で働いている場合などの極めて限られた事案だけと考えてよいでしょう。

 さて、ご相談の事案は、時間外労働ではなく、休日労働についてです。
 この点、先述の通算規定は、「労働時間」についてしか労働基準法にも通達にも記載がありませんので、休日については通算する必要がないと解釈することができます。
 つまり、自社の労働者が休みの日にどこで働いていても、その時間を把握する必要はなく、また通算する必要もないということなります。
 そして、これを反対解釈すると、休みの日に働くことを希望してきた労働者について、他の会社での労働時間を考慮する必要はなく、たとえその日が他の会社にとって週に唯一の休みの日(法定休日)であったとしても、割増にする必要はないということになります。
 従って、今回ご質問のAさんについては、たとえ月曜から土曜まで他の会社で勤務されていたとしても、他の会社での週6日の労働日をご相談企業で通算するわけではないので、日曜日は単なる週1日の勤務にすぎず、通常の時給で問題ないということになります。


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フロネーシス社労士事務所
社会保険労務士 池原伸
電話 06-6777-8610
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