社労士池原の労務管理日誌

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zoom RSS 自動車通勤する社員が交通渋滞で遅刻した場合、賃金控除は可能か?

<<   作成日時 : 2015/10/14 23:55   >>

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【ご相談】
本日あるスタッフが遅刻をしました。当社では10,000円の皆勤手当を設けております。
そのスタッフは自動車で通勤をしており、『事故渋滞に巻き込まれたので私は悪くない』、『皆勤手当が引かれるのはおかしい』と言っております。スタッフは10分の遅刻をしてきました。当人が事故を起こしたという訳ではありません。
このような場合、会社としては、遅刻と取り扱い皆勤手当をカットして問題ないでしょうか?

【私からの回答】
自動車通勤の方が事故渋滞で遅刻した場合ですが、基本的には遅刻として取り扱い、皆勤手当をカットしていただいて問題ありません。
自動車で通勤する者は、ある程度渋滞することが予測できる以上、早めに家を出る必要があります。
たとえば、バスが渋滞で遅れた場合、バス会社は延着証明を出さないケースが多いです。
それは、バスの延着証明をもらっても意味がないためでしょう。すなわち、バスが渋滞で遅れたというのは遅刻を正当化する理由にならないというわけです。

さて、今回渋滞で遅刻された従業員さんは、私は何も悪くない、渋滞のせいだと言われているかもしれませんが、渋滞することが予測される手段を選択している以上、余裕をもっ て家を出る義務があり、これを怠った従業員には義務違反があり、皆勤手当の控除(賃金カット)は当然のことです。

また、仮に百歩譲って、従業員に責任はないと考えた場合でも、会社も何ら責任はありません。
つまり、出勤時間に出勤しなければならない義務が果たせなかった場合で、従業員も会社も悪くない場合に法的にはどうなるのかといいますと、民法第536条第1項では、「当事者双方の責めに帰することができない事由によって債務を履行することができなくなったときは、債務者は、反対給付を受ける権利を有しない」と規定されており、ここでいう債務者とは従業員のことで、反対給付とは賃金のことです。
つまり、民法では、従業員も会社も悪くない場合の遅刻は、従業員は賃金をもらえない(賃金カットされる)と規定しているのです。

以上から、今回のケースは、まず自動車通勤なら早めに家を出る義務があり、これを怠っていること、仮にその渋滞が予測困難なものであって、スタッフに非がないと仮定しても、会社に非がない以上、皆勤手当のカットは可能ということになります。

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フロネーシス社労士事務所
社会保険労務士 池原伸
電話 06-6777-8610
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コメント(1件)

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余裕をもって家を出る義務とはなんですか?
疑問ちゃん
2016/12/16 20:26

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自動車通勤する社員が交通渋滞で遅刻した場合、賃金控除は可能か? 社労士池原の労務管理日誌/BIGLOBEウェブリブログ
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